近年になり北朝鮮の動きが活発になり、日本の上空を弾道ミサイルが通過することも少なくなくなりました。
これまで平和であった日常の生活を脅かすこの現状を打破すべく、最近では「家庭用の核シェルター」の購入検討をされる方が右肩あがりに増えてきています。
今回はこの家庭用核シェルターを設置した場合にいくら位かかるのか、その費用の情報に加え、楽天やアマゾンなどの通販サイトでも購入可能か調査しました。その結果がこちら。
家庭用核シェルターにかかる概算費用
- 業者依頼の設置型・・600万円~700万円
- 通販などの購入型・・2,200万円(ふるさと納税)
なぜこのような金額の数字になるのか。
家庭用核シェルターを設置をするにあたり、必要な工事のポイント含め、その施工箇所別に費用を調査をしてみました!
家庭用核シェルターの設置費用(業者依頼)
核シェルター各国の備え pic.twitter.com/8Uk2wMhh4l
— Ryuji (@hoshinoryuji1) November 25, 2022
家庭用核シェルターは基本的には専門の業者に依頼をして設置してもらうのが普通です。
とはいっても、もちろん一般的なリフォーム会社では対応していません。せめてリノベーションのような大規模な工事・空間デザインを施している会社でないと対応は厳しいのが現状です。
ただし今後間違いなく需要が伸びてくる事業だけに、検討されている会社は増えてきていると考えられます。
工事個所の中で最も大事になってくるのが次の3つの項目です。
家庭用核シェルターの重要な施工項目
- 調査・建築確認申請など
- 空気清浄機の設置
- 壁厚と入り口ドア
ひとつずつ概算費用とともに説明をしていきましょう。
①調査・建築確認申請の概算費用【家庭用核シェルター】
「核シェルター」と聞くと地下に設置するだけしかできない、とお考えの方も多いと思いますが、実はご自身の庭の上に作ることもできますし、はたまたリビングを改良して核シェルター化をしてしまうこともできます。
敷地スペースや家の間取りなどが関わってくるため、どのプランが良いかは、専門の業者としっかりと打ち合わせた上で決めるようにしましょう。
そしてどのようなタイプを選ぶかによって、国に届け出る調査・申請項目が変わってきますが、主には次の4項目が必要になってきます。
家庭用核シェルターの調査・申請項目
- 地盤調査 ・・20万~30万程
- 地下水脈調査 ・・30万程
- 図面の作成・建築確認申請 ・・2~3万程
基本的な新築工事と大きくは変わらないのですが、この3つの項目を抑えておいてください。
「地盤調査」ですが、これは地盤の強度をはかり実際に家庭用核シェルターを設置しても地盤がそれに耐えうるかを調査します。この調査をないがしろにすると、設置したあとに傾いてきてしまったりすることが考えられるので非常に危険です。
この地盤調査にかかってくる概算費用が大体20~30万くらいです。もちろん調査方法によってこの部分は若干変わってきますし、もし地盤の改良工事が必要になってくると更に30~80万程の費用がかかってきます。
「地下水脈調査」は地下水に関わる事項を広く調査するものになります。地下水の水位や水質、流行流速などを調査します。概算費用としては30万程かかることになります。
「核シェルター」程の大きな建造物を建てるには基本的に「建築確認申請」をする必要があります。性能や安全性などを確認していくわけですが、そもそもこれを行わないと違法になってしますので注意しましょう。
ただし建築確認申請が不要になるケースもあります。たとえば今回の核シェルターでそれがあてはまるとするならば次のケースです。
建築確認申請不要の核シェルター
- 都市計画区域外などで四号建築物を建築する場合
⇒四号建築物とは「非木造建築物は1階以下、延べ面積200㎡以下」のもの
基本的に核シェルターは木造ではなく、2階建てのような構造にすることはありません。そのため、延べ面積200㎡以下であれば事実上建築確認申請は不要となります。代表的な例としてはコンテナハウス等になりますが、詳しくは施工業者とよく話しあうことをおすすめします。
建築確認申請には2~3万円の概算費用がかかってきます。図面の作成は建築会社がおこなうことなので、その費用は工事費と一緒に業者に払うのが通例となっています。
②空気清浄機の設置【家庭用核シェルター】
FarCry5の各ご家庭の自家製シェルターの感じとかは最高に良いね。空気ろ過装置が界隈で人気のVA-150っぽいのも良い。 pic.twitter.com/ELU9g5lJRW
— *おは日 (@jakuma_kun) March 31, 2018
もしこの核シェルターが必要な事態に陥ってしまった場合、しばらくの間は密室な空間での生活を余儀なくされます。そのために必要なのが「空気清浄機」です。
ただ一言に空気清浄機といっても、もちろん家庭一般で使用しているものとは全く違います。ここでいう空気清浄機とは、危険な外気(放射性物質、VXガスなどの毒ガス、細菌など)の室内進入を防ぐ特殊空気ろ過フィルター機のことを指します。
リビングをシェルターにする際には、エアコンのような見た目の「レインボー36(イスラエル製)」などがあります。特殊空気ろ過フィルターによって、外気に含まれる様々な有害物質を99.995%除去します。また、停電の際に手動で動かすことができるのもうれしいですね。
それ以外に地下などで設置するには「換気空気ろ過装置(空気清浄機)VA-40」などスイス製のものもあります。いずれにせよ、設置方法などにより空気清浄機の種類の選択は変わりますので、業者さんとしっかりと打ち合わせましょう。
この空気清浄機の設置は、本体代と設置施工費用を含め概算で250万円程かかるとされています。
③壁厚と入り口ドア【家庭用核シェルター】
家庭用核シェルターにて構造上最も重要になるのが「壁厚と入り口のドア」になります。
核などの脅威から身を守るには、その核シェルターの空間が外界としっかりと区別されていることが大切になってきます。
地下の場合深さによってかなり変化してしまいますが、高濃度の放射能を地上で避けようとするとどうしてもその壁圧は約80cmは必要になってきます。
また入り口ドアもただのドア1枚というわけにはいきません。入り口ドアを設置する際も30~40cmの壁厚は必要であるとされています。
つまり構造上、実際に避難スペースのほかに壁厚まで考慮するとかなりの空間が必要になってくることになるのです。
こうしたドア・壁厚の工事でもおおよそ100万程かかってくるでしょう。
家庭用シェルターの概算費用合計
以上3つの重要項目を合計すると、380万程の費用になります。
ただしこれに追加でシェルター本体の金額を考えると600万円~700万円程の費用が掛かって来ることになります。
ただし、これは設置場所や設置方法などによって大きく変わってきます。
あくまで概算でかかる費用であるという認識の元に、詳細な項目内容については対応してくれる業者さんとしっかりと相談するようにしましょう!
家庭用核シェルターの購入費用(楽天・通販)
これまで紹介してきてのは、あくまで業者に依頼した際の設置費用でしたが、こちらでは通販で核シェルターを買うような購入タイプで考えてみます。

さすがに核シェルターを通販では・・
と思われる方もいらっしゃると思いますが、だまされたと思って確認してみましょう。
2022年11月25日現在楽天やアマゾンなどの通販サイトで調査してみたところこんなのが出てきました。
なんと「茨城県結城市のふるさと納税」で購入できる核シェルターでその価格は2,200万円!
一般家庭普及型防災核シェルター「CRISIS-01」という商品名がついていますね。外観から察するにおそらく地上(庭などに)に設置するタイプになります。一度上記リンクから内部の画像も確認して頂きたいのですが、内装もこだわってお洒落につくりこんでいますね。
板金や金属加工を得意とする「直エンジニアリング株式会社」さんが独自に製作しているもので、2018年より普及型防災核シェルターの開発をスタートさせたようです。そして2021年6月に試作品完成。同年12月より絶賛販売開始中というわけです。こちらの雑誌でも紹介されています。
そもそも論、核シェルターが役に立つような状況になったら、仮に核爆発を自分が生き残っても、他の人や生活インフラが壊滅するから、核爆発後に「生存を続ける」ことが難しいだろとツッコミ🙈核シェルタービジネスもワクチンビジネスと本質は同じで、#人々の不安につけ込んで儲ける 点は変わらない🤑 pic.twitter.com/2gAWsxWlPE
— フロッガー🐸 (@FROGGYER_KUN) November 23, 2022
金額は驚くべきものですが、正直いつ降りかかってくるかもわからない核の脅威に対しては、購入してすぐ使えるこの「購入型」のものの方が圧倒的に設置スピードは速いです。そう考えればこの金額は決して高くない・・!のかな。
その他アマゾンなどでも調べてみましたが、それらしいものは見当たりませんでした。ただこれからこの核シェルターの需要は間違いなく伸びてきますので、近々通販で様々なタイプのシェルターを比較できる時代がくるかもしれませんね。
まとめ
今回は家庭用の核シェルターに関する情報をまとめてみました。
実際の設置にかかる費用はおおよそ次の金額であることが分かりました。
家庭用核シェルターにかかる概算費用
- 業者依頼の設置型・・600万円~700万円
- 通販などの購入型・・2,200万円(ふるさと納税)
しっかりと満足のいくものを設置するのであれば、きちんと業者さんと打ち合わせを重ね工事を進めていくことをおすすめしますが、実際に現時点で「核シェルター」に対応できる業者さんが少ないのも実情です。
それであれば通販などで購入した後すぐに使用することができるものを選択するのも間違いではないでしょう。設置型で長いスパンで工事をしている間に核が落っこちてきたら元も子もないですからね。
世界が平和であることが一番なのですが、今の時代はこうした対策を講じておく必要がどうしてもありそうです。
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